趣意・規約

北海道子どもの虐待防止協会道南支部設立趣意
平成6年に「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」が批准され、子どもの権利を尊重した取組みが各地でみられるようになりました。しかし、社会全体として、保護者による従属物としての子ども観の変容にまでは至っていません。子育ての現場では、大人による子どもの虐待が顕在化しています。中でも、家庭内における子どもの死が身体的虐待の結果となることも少なくありません。また、性的虐待・育児放棄(ネグレクト)や心理的虐待は、事件の密室性が発見の糸口をつかみにくくしています。このような現状を深刻に受け止める時、私たちは子どもへの義務として、虐待に対する認識を社会に広げていくことの重大さを痛感します。つまり、私たち一人一人が子どもの権利に立脚した新しい子ども観を内面化することが必要といえます。
虐待を早期に発見し子どもを保護することは重要ですが、それだけでは子どもの権利を守り切ったことにはなりません。子どもの幸福の多くは、健全な親子の関係の中で充足されるものだからです。したがって、養育者が自分の起こした虐待を反省するばかりでなく、まず自身が本人らしく充実した生き方を見つけることが大切といえるでしょう。
 私たちは、虐待についての認識を共通に深めることや虐待を起こした親の心情に共感することを念頭に、一人一人が今できることを模索しながら「北海道子どもの虐待防止協会道南支部」の設立準備を進めてきました。私たちは、子どもにかかわる様々な立場から多数の参加者をいただき、自由な発言の中から連帯を深め、親−子双方に対して丁寧に支援のできる民間団体として活動しています。また、「北海道子どもの虐待防止協会」と連動しながら、教育・啓発を目的とした一般市民対象の研修会、関係諸機関・専門家間のネットワーク作りを目的とした学習会などの運営を進めています。
「北海道子どもの虐待防止協会道南支部」の活動趣旨をご理解の上、ご協力・ご参加下さいますようお願い申し上げます。
 
更新日時:
2009/02/27

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Last updated: 2010/6/22

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